【簿記3級】貸倒損失:当期に発生した売掛金が貸倒れたときの仕訳
今回から貸倒れと貸倒引当金について勉強します。得意先に商品を販売するときは、通常は現金の他に、「売掛金」や「受取手形」などの勘定で処理しますよね?ではこのような債権の請求先である得意先がもし倒産したらどうなるんでしょうか?
貸倒れのポイントは売掛金が前期に発生したのか当期に発生したのか分けること
当然得意先が倒産してるんですから現金は予定通りには入ってこないですよね。このように売掛金や受取手形を回収できなくなることがあります。そう、これを貸倒れといいます。債権の貸倒れについては、前期に生じた債権なのか当期に生じた債権なのかによって分類されることを頭に入れておきましょう。
今回は当期に生じた債権について学びます。貸倒れが生じれば、売掛金という資産がなくなるので、資産勘定のマイナスとして貸方に記入します。そして通常通り回収できれば「現金」のプラスとして借方に記入するんですが、債権の貸倒れが生じているので、通常通り回収できません。つまり会社にお金は入ってこないことになります。
ではどうするか、その前に当期発生の債権については、回収できない⇒損した、ということで「貸倒損失」という費用で処理します。 「売上」という収益勘定を「貸倒損失」という費用で打ち消して相殺、つまり今の取引なし!ってすることです。次に例題を通じて仕訳をみていきましょう
当期に発生した売掛金が貸倒れたときの仕訳
例題:2014年11月11日に、得意先であるネズミ商事が倒産し、当期に発生した売掛金300円が貸倒れた。
という取引について当期、つまり今年度に発生した売掛金が貸倒れたってことです。当期に発生した売掛金300円が貸倒れたので、上で話した通り、「貸倒損失」(費用)で処理します。よって仕訳は、
貸倒損失 | 300 | 売掛金 | 300 |
となります。